ロックマンという名の沼
最近の若い奴らときたら。。。
年寄りが言いそうな言葉だ。
なんて周りには同年代の先輩しかいない環境だからほとんど聞かないけど。
自分は熊本県のかなり田舎の町に住んでいた。元は熊本市、つまり少し都会に住んでいたようだが、記憶にあるのは田舎の記憶ばっかり。
そんな自分だが、市内に住んでいるともだちにスーパーマリオを見せられた時の衝撃といったら半端なかった。
これがこの世の物なのかと本気で思った。
ステージは1-1でゴールまで行くほんの数分間だけだったけれど、あれほど衝撃を受けた事は無かった。
ファミリーコンピュータの登場である。
当然、欲しい衝動に駆られた。しかし、小学校1年生には1万以上出すほどの経済力は無かった。しかもである。両親というか父親がゲームに大反対であったので、ファミコンを買うという選択肢が無かったのである。
絶望。まさか小学校1年生で絶望を味あうことになろうとは。
結局、小学校4年生まではファミコンを買う事は許されず、家でファミコンをする事は無かった。そんな自分は友達の家でファミコンをしているのを眺めるか、少し触らせてもらうのみであった。
そんな時、スーパーマリオに匹敵するゲームが登場する。ロックマン2である。
ステージ毎にボスがいて、倒すとボスの必殺技が使えるという胸熱ゲームシステム。しかもボス毎にきちんと弱点が設定してあるなんてなんて親切なんだ。なんて思ってはいけない。
ロックマンはそもそもボスの所に行くまでが非常に難しく、何回ティウンティウンさせられたか計り知れない。ロックマン初心者に一応説明しておくと、ティウンティウンというのはやられた時の効果音の事ね。
もうそこかしこに針の山があって、落ちたらティウンティウンしちゃう。せっかく敵を苦労してやっつけたと思って少しステージ戻ったら敵が復活してやがる。
もう今の子供だったらすぐに投げ出しちゃいそうなゲームだったけど、その頃はサイコーにエキサイティングなゲームだった。
友達と何回も何回も挑戦して、やっとボスを一体倒す。今みたいにセーブシステムとか無いから8体倒すまで終わりはない。なんて不毛。いや、セーブシステムがあったら、今日はここまででいいよねー的な感じになって緊張感が無かったんだと思う。今日全クリするぞゴラーっていう緊張感があの日の僕らを形作っていたんだと思う。
最近、ニンテンドースイッチでロックマンが出たらしい。正直、今やるのはしんどい。でも、でも是非とも今の小学生や中学生にプレイして欲しい。
その苦労の先に、今まで見たことのない世界が広がっているから!
今週のお題「ゲームの思い出」