新海誠監督の作品を見て「君の名は。」を妄想?

世間ではかなり大ヒットしているそうですね。そうです。新海誠監督の「君の名は。」です。

あまり流行りものには乗っかからない性分で、未だにLINEもやっていない自分ですが、アニメに関しては割と寛容です。エヴァも今の所、劇場版は全て映画館で見ています。

で、「君の名は。」ですよ!

ただし、まだ小さい子供がいる手前、おいそれと簡単に一人で映画館に行って鑑賞するなんてことはできません。

そこでなんとか近所のゲオに行って新海誠監督の作品を幾つか見てみて「君の名は。」の片鱗を感じてみようと思い立ちました。ようは映画が見れないので過去のDVDでお茶を濁すだけなんですけどね。

実はすでに新海誠監督の作品は「言の葉の庭」のみDVDで過去に鑑賞していました。

この作品の主題歌が、大好きな秦基博さんということで作品を見ていたのですが、その他の作品も見てみようということで「秒速5センチメートル」と「雲のむこう、約束の場所」を見てみました。

 

言の葉の庭

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD

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3作品の中で一番しっくりきました。時間は非常に短いのですが、よくまとまっていると感じました。まず何と言っても美しい風景描写が素晴らしいですね。まるで実写を見ているような感覚に陥ります。そして、主人公の高校生と少し年上の女性っていうシチュエーションがなかなか憎いですね。詳細はネタバレしていましますので控えますが、見終わって清々しい気分で終われます。

しっくりきたのは年上の女性が出てきたからでしょうか。後の2作品では学生が主人公となっていますが、アラフォーとなってしまった自分にとって、高校生時代ってなんというか少し遠くなってしまった感じがするんですよね。なかなか自分に置き換えてキュンキュンするのが難しくなっしまったというか。なので年上の女性が出てきたことで少し物語に没頭できる要素を残してくれているんだと思います。

そしてまたこの作品とエンディングの曲がいい感じにマッチしているんですよね〜。秦基博ファンってことは抜きにしてかなりいいと思います。新海誠監督作品はこの作品が初めてだったので、この監督はこういう作品を作るんだな〜という印象でした。

 

秒速5センチメートル 

秒速5センチメートル [Blu-ray]

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3話に分かれていますが、第1話は中学生の淡い思い出です。遠く離れた想い人との手紙によるやりとり、遠く離れることになって、その前に電車を乗り継いで会いに行く。なのにそんな日に限って大雪のためダイヤが乱れ、予定していたようにうまくいかない。不安と葛藤、そして最後にはお互い無事に会うことができてメデタシメデタシ。

2話になると場面が変わり鹿児島の種子島。ここでは1話の男の子が引っ越してきて別の女の子とのやりとりが交わされます。お互いに想っているようで、でも女の子はこの男の子が別の方角を向いているのを感じ取っており複雑な心境。この辺りは監督が描きたい思春期の青春なんでしょうかね。

最初、この話が1話とつながっているのがわからずボーと見ていて、終わったぐらいにやっと男の子が1話の男の子と同一人物だと気付きました。

で第3話。場面は東京。やさぐれた男と結婚を間近に控えた女の話になります。

ここで自分は思ってしまいます。なぜ男の子は女の子と連絡をとって付き合うとかにならなかったのかと!東京の大学に行ったんやろが!連絡とらんかい!と思ってしまいます。もう一度言いたい。なぜ付き合うとかにならなかったのかと!

男の方だけが過去の思い出をひきづっていたけど、意外に女の方はそこまでなかったのか?それとも男が言い出せなかったのか?

そして悲しいかな、なぜに男がシステムエンジニアなんだ!なんか自分まで辛くなってきた。。。

「私たちは何千回もメールをしてきたけれど、数センチも距離を縮めることはできなかった」

悲しいですね。。。。

そしてこの第3話で流れる曲が山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」 。

むちゃくちゃあうわ〜。

 

雲のむこう、約束の場所

 

この作品が一番ピンときませんでした。描きたかったのはおそらく一貫して思春期の複雑な感情や心の葛藤だと思いますが、それにSF要素をミックスしたものです。他2作品を見た後だと、特に響くものがないな〜。自分のキュンキュン感度が低いのかな〜。アラフォーなんでしょうがないですかね。

いや、確かに映像はまぁ綺麗ですよ。でも主人公の声(吉岡秀隆さん)は正直違和感感じたし、映画の最後もあれ?これで終わり?って感じだったし。まぁ自分の中では「言の葉の庭」が良かっただけに、少し期待外れでした。

 

総括

新海誠監督の作品を3作品見て「君の名は。」を妄想しようと思いましたが、全然妄想できませんでした。3作品に共通するのは素晴らしい風景描写と思春期の複雑な感情表現ですが、今回の作品にもそれが表現されているんでしょうか?

これまでの新海誠監督の作風とは異なるみたいな書き込みも見かけたので、おそらくRADWIMPSによるノリノリの曲で盛り上げて素晴らしいエンターテインメント作品に仕上げてあるんでしょう。

あ〜、妄想なんかじゃなくて実際に見に行きたいです!